セレスフィアたちに情報が伝わってから


3日間が過ぎた―――――







どうしようもない現実。







地下のダークエルフたちも加わって勢力を伸ばすケンラウヘル。



多くの血盟が全滅して、わずかに残った血盟。



多勢に無勢の状態。






セレスフィアは、悩み続けた。



(今挑んでも全滅するのは、目に見えてる・・・
クランを一つにまとめる??今は全員がそれぞれを知り、互いに一つになることが必要かな・・・)


そう思ったセレスフィアは、残ってる人を全員集めた。











「んだよ・・・、今集まったって何すんだよ。」


イラつきながら愚痴るラスフェル。




暴れだしそうな様子に・・・




「兄さん、ここは黙って聞いていようよ。」


兄を押さえるラスフェスは言った。






「黙って聞け、アホ兄弟。」


いつも通りに口が悪いディヴァルド。





「姫は、こんな人たちを集めて何しようとしてるの?」


疑問そうに思うカルリラ。






「さぁ、何か思いついたんじゃない?」


応えるようにスタパラが言った。







殴りあう人、言い争う人、怯えながら端で座ってる人。







(こんなので一つになれるのかしら・・・)





そう思いながら、言うべきか悩むセレスフィア。






早苗嬢が切り出した。




「黙って話を聞きなさい!!」




彼女が今の状況をいちばん理解していたのだ。







いっきにセレスフィアが話を始めた。





「ここに集まってもらったのは、他でもありません。
まず、みんなの心を一つにすることが必要です。一つのクランにします。」





驚く人々。





一つのクランにするということは、名以外は知らない人を
君主としなければいけないからである。








話を続けるセレスフィア。


「今ケンラウヘルからアデンを取り戻すには、ここからです。
心が一つになれば、どんな強敵も怖くないはずです。」







一瞬沈黙に包まれたが、





「どうでしょうか・・・?」





一人の男が手を上げた。



「俺は、それに賛成するぜ。」





それに続くようにたくさんの人たちが手を上げた。




「俺も賛成する。」   「俺も。」   「私も賛成するわ。」   「僕も・・・」






セレスフィアは、今みんなの心が1つになった気がした。









「ありがとう、みなさん。」




涙を拭うセレスフィア。





「君主は、誰にするんだ??」





今いる君主は、



セレスフィア、ディヴァルド、ラスフェルとラスフェス。








誰も悩むことはなかった。








「セレスフィアだろ!」




「そうだ!セレスフィアだ!」



みんながセレスフィアの名前を言う。





戸惑うセレスフィアが言う。



「こんな私でいいの?」





みんなに問いかけるセレスフィア。





「当然だろ。みんなを一つにしたんだから。」


そう言うディヴァルド。








その一言でセレスフィアは決意した。





「わかりました。私が血盟の君主になります!」









今、運命の歯車が動き出した―――――

















アデン城 王座の間



自分からは一切仕掛けようとはしないケンラウヘル。



その絶対的なプライドが一つの連合血盟がケンラウヘルたちに対抗できるほどの力をつけるとは
知る由もなかった―――――










某所




「血盟名が決定しました。」




血盟名が発表される。人々は息を呑んだ。






それが自分たちが一生背負うだろうクランだからである。








「血盟名は・・・、
アトモスフィアです!」







人々はざわめく。







セレスフィアはなぜか気になって問う。


「え・・・?だめでしたか?」









「姫の直筆の紙の字が間違ってる。」





一斉に笑いに包まれた。










赤面するセレスフィア。



「こ、これは癖で・・・」





「誤字姫だ!」


一人の誰かが言う。





笑い声が大きくなる。




縮こまるセレスフィアだった。








ラスフェルから厳しい言葉が。



「笑ってる場合ではないぞ。今の状況でも勝てないんだからな。」




その言葉で、沈黙に包まれた。


セレスフィアが慌てて、言い出す。



「大丈夫です。ケンラウヘルは、絶対に自ら攻めてきません。
ですが、時間があるわけじゃありません。」




「なんで自ら攻めてこないのに、時間がないんだ?」






「魔法メテオを最大までの力を引き出し、アデン全土をなくす。それが奴らの最終目的。」







「何だって!」





「それを普通のウィザードが可能にするには100年かかります。
ですが、奴らがやると時間がかかると言ってもわずか1年と半年。」




「どうするんだよ!」




「その間に一人一人旅に出て強くなることです。
アデンは広い。たくさんの経験をこの間ですること。それが今いちばん必要なこと。」







ざわめく人々。






「でもそれだけじゃ勝てないぜ?」



「そうだ。」



「そのとおりです。そこで皆さんの意見をお願いします。」








考える人たち・・・






とんでもない発言がそこで起きた。




「目には目。歯には歯。ダークエルフにはダークエルフってのは・・・」


「何を言ってるんだ!ダークエルフはケンラウヘルと手を組んでるじゃないか!」





「いや、いい案かもしれない。ダークエルフ内で紛争が起きて二分したはず。」


「もしそうだとしても誰がそこまで行くんだよ!地下深い場所にダークエルフは住んでるんだぜ?
強力な魔物だってわんさかいるし・・・」





「確かな話だ。」




周りが一瞬戸惑う中、一人の男が言った。






「俺が行く。ダークエルフの中には、親友と呼べるやつがいるんだ。」

ディヴァルドだった。



「君主であるお前が一人でか?」

ラスフェルが言う。





「お前も君主だろうが・・・」

言い返すディヴァルド。







「わかりました。でも、一人では危険です。エルフを1人、ナイトを1人ずつ連れて言ってください。」

そう言うセレスフィア。





「ああ、最初から決めてるぜ。ゼリアスとレイヴィングだ。」




「随分、期待されてるな!」

そう言うゼリアス。




無口なレイヴィング。



「さっそく行く準備だ。明日出発な。」



「OK。」



彼らは、準備をし、明日のために深い眠りについた。

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*****作者コメント*****

三章は長いです。また自分がかっこよくなってしまったorz

もっと姫とかかっこよく書きたいけど、まだ先の話になりそうです。

伏さんとかヤヌスとか早くだしたい・・・ あ〜・・・先は長い(´▽`)

以上。。。

************************ディヴァルド