作者/リリオン
はじまり
部屋は暗く、小さな使い古したランプの光が、かすかに二人を照らしだしていた。
兄は流れるような黒髪、弟は輝くばかりの金髪、
それ以外に二人を見分ける事は、育ての親である修道女ですらできないことだった。
誰よりも愛らしく、誰よりも美しかった二人。
兄の歌は、すべての人々を和ませ、弟の奏でるハ−プには、小鳥すらも耳を傾けた。
二人 は、優しさを見えないきずなで分かち合い、忘れられていた笑顔すら呼び戻した。
のびやかな腕を持つしなやかな心、双子というよりも、二人は対になった神々の作品に違いなかったのである。
しかし今、何ものをもよせつけず、その手を固くつないだまま、
二人はひとつのベットに、じっと身動きもせず横たわっていた。
医師は首を振るためだけに、この部屋を訪れ、
二人を育てた修道女は、心配に顔を曇らせながら、ただ、暖炉で木のはぜる音に、
耳を澄ませているしかなかったのである。
部屋はゼリ−で固められてしまったかのように、動きを失い、そして色すらも失われてゆくかようであった。
二人は同じ夢を見ていた。
いやそれは夢ではなく、自分たちの中にある、小さな小さな世界を、凝視していたのだった。
その世界から、漆黒の闇は拡がり、
身体中の力がその闇に吸い込まれてゆくのを、何もできずに、
しかし、どんなささいな事すら見過ごさずに、二人はじっと凝視していたのである。
作者からのコメント
内容的にどうであるのか、少々自信がもてませんが、まぁ、それはご愛嬌
ということで。
著者:リリオンですからw
楽しんでいただけますでしょうか・・・・少々不安w
この作品は、今回リネージュライブラリーに投稿した「星の印」の原型とも言えるものです。
とりあえず、ご感想などお聞かせいただければ幸いです。
同時Lvアップを応援しているリリオンより。
リーさんが小説を書かれているとというお話を伺い、何度かお願いをしてHPで連載して頂ける作品を送って頂きました><v
前回、1月27日更新のリネージュライブラリーに初めてリーさんが投稿された「星の印」という作品の原型だそうで、
アトモスのHPではこの「リマ物語」を連載して頂けるそうです^^
すでに完結しているお話なのですが、少しずつ小出しにするそうですw
ライブラリーの方の「星の印」もとても素晴らしいお話なので、そちらも一度ご覧下さい。
2006年2月7日 セレスフィア