作者/ガーヴィン 編集&訂正/セレスフィア

※これはホラーなので、気をつけて〜





季節は夏、時間は夜、セレスフィアに召集されたクラン員はアジトで不思議な光景を見た。





部屋の床いっぱいに点灯したろうそくが置いてあった。








クラン員達は顔を見合わせてなんだろうと首をかしげていたが、ガーヴィンは真っ青になっていた。




皆が唖然と立ち尽くしていると、奥のドアから姫ことセレスフィアが出てきた。黒いローブを羽織り、不気味に笑っている。







「皆にここに集まってもらったのは・・・・・」




セレスフィアは静かに口を開いた。いつもの陽気さはどこにもない。皆は不思議そうに姫を見つめるが・・・




「百物語をするよぉ〜うへへへ」




いつもの口調に戻ったセレスフィアがそう言った。









周りは、いつもと違う空気にずっこけてしまったが、ガーヴィンは一目散に「テレポートトゥマザー!」と、逃げようとしたが、なぜか発動しない。






「な、なぜ!?」



「残念ね〜ガーヴィン。カルリラに頼んでエリアサイレンスを唱えてもらっているのさ・・・ふふふ(逃がさないわ)」



セレスフィアの脇からカルリラがひょっこりと出てきた。






「そ、そんなぁ・・・・帰っちゃだめっすか?」



「だめっすよ。(笑)じゃあ、一番最初に逃げようとしたガーヴィンが最初ね」



「勘弁してください(逃げ腰)」



「勘弁できません(にっこり)」



「どうしても?」



「どうしても」





「じゃあ・・・・いきますよ・・・(しくしく)」



ガーヴィンは渋々と話を始めた。










「こいつは・・・私の友人から聞いた話なのだが・・・」








「リ○ちゃん電話」というものを皆さんはご存知だろうか?




リカちゃん電話とは、女の子に人気の「リ○ちゃん人形」でおなじみのメーカー、タ○ラがサービスで開設している専用回線のことで、



そこに電話をかけるとテープに録音されたリカちゃんからのメッセージを聞くことができるというものらしいんだ。



これは、そのリ○ちゃん電話に電話をかけたある少女が味わった恐怖の体験だ。








ある小さな女の子が、家で一人で留守番をしていた。



退屈をもてあましていた彼女は「リ○ちゃん電話」の存在を思いだし、暇つぶしに電話をかけてみることにした。



リカちゃん電話のことは知っていたが、実際に電話をかけるのはこれが初めて。



彼女はわくわくしながらリ○ちゃん人形の箱を引っ張り出し、そこに書かれた番号へと電話をかけた。



「もしもし、わたしリ○ちゃん。お電話ありがとう。今、おうちにいるの。これからお出かけするところなのよ」






これで電話の内容は終わり・・・のはずなのだが、彼女は





「これだけなのかな、つまらないな。もう少し話が聞きたいのに」と思い、もう一度同じ番号に電話をかけた。






「もしもし、わたしリ○ちゃん。お電話ありがとう。今ね、お出かけ中なの」






話が変わるんだ!









少女は面白がって、もう一度だけリ○ちゃんに電話をかけてみることにした。すると・・・




「もしもし、わたしリ○ちゃん。お電話ありがとう。今ね、あなたの家の前よ」




少女ははっと驚き、急いで電話を切った。







今の電話は何だったんだろう。聞き間違い?それともまさか・・・



彼女は青ざめた顔でのろのろと立ち上がると、恐る恐る玄関へと向かい、扉をほんの少しだけ開けて表の様子を窺がった。






・・・大丈夫。そこには「何も」いない。





ほっとした彼女は、きっと自分の聞き間違いだったのだろうと思いながら部屋の中へ帰っていった。



ところが彼女が部屋に入ると、まるでそれを待ち構えていたかのようなタイミングで突然電話のベルがけたたましく鳴り出したのだ。



彼女は一瞬凍りついたが、すぐに自分の中の恐怖を追い払う。






「何を私はびくついてるの。怖がることはないだろう、ママからかな?」





そう自分に言い聞かせた彼女は、ゆっくりと受話器を握った。



しかし、電話口から聞こえてきたのは大好きなママの声ではなく、今ではすっかりおなじみとなってしまったあの人形の声・・・









「もしもし、わたしリ○ちゃん。今、あなたの後ろよ・・・」







ガーヴィンは一息つくと、床のろうそくの一本をふっと消した。










それをきっかけに、部屋の空気は緩んだ。








「い、意外に怖かったな」

と、引きつり顔のJanusu。




「すごいねー」

と、カルリラ。




「あー、これで一週間は寝れないな」

と、話した張本人のガーヴィン。




「じゃあ次は俺が・・・」

と、スタパラが名乗り出た。








だんだんと話されていく怪談話。床のロウソクは次々と消え、残すところ最後の一本となった。











「お、最後の一本だな。誰が話す?」

と、ルフィアンは辺りを見回した。




「じゃあ・・・僕が・・・」

と、一人のダークエルフが名乗りあげた。




「お、やれやれ!」




と、Dan4がはやし立てた。









しかし、洋パパ、伏一貴、ロウソクの記録をとっていたガーヴィンは、次第に険しい顔つきになった。














「えっと・・・これは・・・ある若者達が体験した話なんだけど・・・」







ある若者達が深夜の建物へ肝試しに向かった。



ところが、いざ現場についてみるとそのあまりにも不気味な雰囲気に圧倒されてみんな怖気づいてしまう。





その様子を見て、一番威勢の良い若者が憤慨したようにこう言った。





「なんだよおまえら、だらしないな。これしきのことで」




これを聞き、バカにされたと思った他の仲間達は、「そんなことを言うのなら、お前一人で入ってみろよ」などと言ってその若者をけしかける。





するとその若者は、「じゃあ、あの一番上の階の窓から手を振ってやるよ。よく見てろよ」と言うやいなや建物の中へと駆け込んでいった。






しばらくすると、若者が言っていた窓から一本の手が差し出された。


その手は仲間達に向けてゆっくりと振られている。



「あいつ、すげーな。口だけかと思ったら、本当にあんな所にまで行きやがったよ」



彼らは舌を巻き、口々に仲間の勇気を称えた。





手がいつまでも振られているので、「いい加減戻ってこいよ〜」と言うと、手は引っ込み、校舎の中から若者が戻ってきた。




ところが、なぜかその若者は浮かない顔をしている。



いったいどうしたのだろう?仲間たちは問いただす。




すると彼は、こう答えたのだ。






「上に・・行ってない・・・」





他の者は冗談だと思い「嘘をつくなよ」など言っていたが、男はそれをさえぎって、




「本当なんだ!上に行こうと階段を上ろうとしたら、ダークエルフの死体があって・・・それで怖気づいちゃって・・・」







では、いったいさっきの手は・・・





そう思って彼らがもう一度建物の方を見ると、建物の窓という窓から無数の手が差し出され、彼らに向かってゆっくりと振られていた。







話しが終わると、最後のロウソクの火が自然に消えた。











「す、すごいな・・・」

と、スタパラ。




「こんなに怖いのは初めてだよ」

と、泣きそうなバルファーレ。





「あれ?どうしたの、そんなに離れて・・・」



ふと、周りを見たセレスフィアが険しい顔つきで後ずさる数人のクラン員の異変に気付いた。










「皆さん・・・気がつかないんですか?」




と、怯えた声で震える洋パパ。







「どうしたの?パパ?」



と、不思議そうに洋パパを見つめるバルファーレ。








「クランにあんな奴居たか?見たこと無いんだが・・・」







と、伏一貴が最後に話をしたダークエルフを指さした。









「え!?でも、ロウソクだって・・・」







と言いながら焦るセレスフィアの言葉を、ガーヴィンがさえぎった。








「あの時にはもう、
ロウソクは百本消えていたはずなんだ!だから、あれはありえないはずの『百一本目のろうそく』だったんだよ!?」





と、記録用紙を握り締めながら震えるガーヴィン。









皆が一斉にダークエルフの方を振り向いた。









しかし姿はなく、かわりに扉が開いており、夏じゃ吹かないような冷たい風が吹いていた・・・・


                                                       終わり



後書き

今回は微妙だな・・・・やっぱりギャグかな〜

と言うわけで、今回はホラーに手を出してみました。

この話に出てくる怖い話は・・・本当にあった都市伝説です。

これを書くのにその手のサイトに行ったりして、参考にしたのですが・・・今夜は寝れそうにないです・・・

                                           ガーヴィン


こ・・・今回はホラーですね、ガーヴィン・・・・(゜д゜;)

今回編集する時に何度も読み返さないといけないのでかなり怖かったよ〜〜hhh(小心者ですから_l ̄l○)

私が、「怖いよ怖いよ〜TT」とブツブツ言いながら編集している横で旦那が・・・

「この話のオチに、実は最後のダークエルフは普段殆どインしないクラン員で、皆に顔を覚えてもらえてなくて

その事が悲しくて泣きながらアジトから逃げ出したっていうのが面白いかもね」

とか・・・ぼそっと呟きまして、私は飲んでいたジュースを噴き出しそうになりました(´・ω・`)w

そんなオチにしちゃったら、折角の怖いホラーのオチが変わってしまうからhhhw

しかし、またまた前作から・・・今度は1日も経ってませんよ!

本当に小説仕上げるの早くて羨ましいです><その頭の回転の速さを分けてください・・・_l ̄l○

ほんの一週間の間に、3作品もの力作を書いて頂き、本当にありがとうございました!

                                           2005年10月11日 セレスフィア