作者/ガーヴィン 編集&訂正/セレスフィア

※ここに出てくるアジトの位置や言動、アイテムの一部は想像の物なのでご注意を




年の暮れ十二月三十一日、あと三十分で新年を迎える。




アデンの一角にある☆ATOMOSPHERE☆のアジトにはクラン員達が集まっていた。










カリカリカリカリ・・・・






「何しているんですか?ガーヴィン」



「え?新しい小説の製作中です」



「こんな時でもやるのですか?」



「違うんですよ、洋パパさん。こんな時だからこそやるんですよ!」



「はぁ・・・よく分からないですが・・・」



「しかしもうすぐで一年が終りますね〜」





「そうですね・・・」





「あ〜DE○Nの曲歌いたい(でも著作権的にまずいし)」



「DE○N?」



「私の好きなグループです。周りで知ってる人が少なくて(ず〜ん)」



「へぇ・・・・」



「それにしても・・・・年越し蕎麦遅いですね。」



「そうですね〜」



「後三十分で『年越しちゃいましたそば』になっちゃいますよ」



「どんな蕎麦ですか(苦笑)」



「名前のまんまです!(笑)おーい、ファーさーん、マスター、お蕎麦まだですかー?」














ファーことバルファーレとマスターことカルリラはキッチンにて・・・・





「だ・か・ら!蕎麦にオレンジのスライスなんて入れても美味しく無いですって!」



「そう?やってみなきゃ分からないって言うじゃない♪」



「やってみなくても分かります!」



「そう?それでも・・・」



「しつこいですよリラさん(駄目のものはダメ!!)」



なんてことを言ってたりする。
















そしてテレビの前ではラスフェルとラスフェスが





「やっぱり紅白だよね〜」



「そうかぁ?やっぱり格闘技がいいと思うけどな」



「え〜?格闘技なんて野蛮だよ兄さん」



「じゃあ、いつもの狩りは何なんだよ!」



「あれはあれ、これはこれ」



「なんだそりゃ・・・」



なんてことを言っていた。









そして部屋の隅では伏一貴がうなされていた。(←待ちきれなくて仮眠中)


あの時(温泉旅行参照)の夢でも見ているのであろうか。











そしてようやくできた年越し蕎麦(オレンジは入っていなかった)を皆で食べながら洋パパが一言、



「何故、セレスフィアさんとルフィアンさんは来ないのでしょうか?」








そう。実は先程から二人はず〜〜〜っと居なかったのだ。





「ふぉふでふふぇ。ふぁふぁふぃもふぁっふぃふぁらふぃふぃふぁっふぇふぃふぁふぉふぇふふぁ(そうですね。私もさっきから気になっていたのですが)」


蕎麦を口いっぱいにほおばりながら言うガーヴィン。







「何言ってるの分からんぞガーヴィン」

と、ラスフェルの突っ込み。



「あれじゃない?またお芝居の用意をしてるとか」

というラスフェスの発言に



「今度はロード・オブ・○・リングとかかな?」

と、バルファーレの怖い一言。



「そういうのはめったに発言しないほうが・・・」

と、嫌な顔のカルリラ。



「・・・・・・・・(あの姫がやらないように祈るか)」

と、伏一貴は頭に浮かぶ嫌な思い出の数々にうんざりしている。






「でも姫がいないと寂しいですよ(ファーが居ないともっと寂しいが)」

と、洋パパ。






「・・・・んぐっ。蕎麦おかわり!」

と、ひたすら食べ続けるガーヴィン。






「何杯食う気だ?ガーヴィン」

と、伏一貴は呆れ顔。



「もちろんある限り♪」

と、力強く言うガーヴィンだったが、




「姫の分も食う気か」

というラスフェスの鋭い言葉に





「うっ・・・・」

ガーヴィンは蕎麦の入っている鍋へと向かう足をしぶしぶ止めた。







「仕方ない。みかんを焼いて食うか。」

と言いながら、ガーヴィンがみかんを取ろうとしたその時






「だ、誰か〜〜!!助けて〜〜〜〜!!」






誰かの叫び声がアジトのすぐ近くで響いた。













「・・・・ねぇ兄さん、この声って・・・」



「・・・フィアちゃんだな!」


そう言ってラスフェルが外に飛び出すとクラン員達も慌てて外へと飛び出した。






「焼きみかん〜〜〜!!(涙)」





「我慢しろ!」





焼きみかんを食べ損ねたガーヴィンを伏一貴が無理やり引きずる。












クラン員達が外に出てみると、何故か姫ことセレスフィアと旦那のルフィアンが反王の手下に追われていた。


クラン員総出で何とか蹴散らすと、皆は慌てて二人に駆け寄った。




二人はボロボロで、命からがら逃げてきたという感じだ。






「一体どうしたんですか?」

と、おろおろする洋パパ。





「えっと・・・」

姫が口を開きかけた時、伏一貴が




「おい・・時間良いのか?」

と言いながら自分の腕時計を軽く叩いた。





各自の時計に多少の誤差があるものの、時計は午前零時十五分を指していた。








「あ・・・・」




皆、年が明けた事に気付いたようだ。















慌ててアジトに戻った皆は、姫を上座に座らせて・・・




『あけましておめでとうございます!』



新年の挨拶。









その後、カルリラとバルファーレお手製のおせちを食べ(おせちの中にみかんなんて使ったっけ?byラスフェス)




ガーヴィンが振袖ではなく巫女服を姫に着せようとしてルフィアンにぼこられたり(お前ってそんな趣味だったのか・・・by伏一貴)



洋パパにもらったお年玉が少なくてバルファーレが物陰で舌打ちしてたり(今のご時勢は稼ぎが少なくて・・・(涙)by洋パパ)



そんな感じで和やかに過ごしていたが、ラスフェルが重要な事を思い出した。








「で、何でさっき反王の手下に追われていたの?フィアちゃん?」



もちろん、他のクラン員達も姫に視線を向けて聞く体勢だ。






セレスフィアは少しだけ胸を張り、



「おっほん。あのね、やっぱりお正月だから少しぐらいは贅沢しても罰が当たらないと思うのよね」



『ふむふむ』





「それで、お酒を買ってきたの」




セレスフィアはそう言うと、茶色い包み紙に覆われた一升瓶を袋から取り出し、ドンッ!とコタツの上に置いた。







「どんなお酒?今流行の米酒?」


と、カルリラが問いかけるとルフィアンがにやりとしながら






「こいつはな、
ラスタバド秘蔵の酒で反王が一口飲んだだけでぶっ倒れるまで飲んだって酒だ。さっき襲われてたのは、この酒を奪う為だったのさ。」


と、得意げに説明した。





「んで、これの名前はねぇ〜・・・」

と言いながら、酒の包み紙を開けていくセレスフィア。




そして酒の名前が書かれたラベルが現れた。






『銘酒 反王殺し』





「どう?」






楽しそうに問いかけてくるセレスフィアを前に、皆『・・・・・』と、口を閉ざしていた。







皆は心の中で「ベタだなぁ〜」と思っているのだろう。








「ふ、ふ〜ん(汗)で、値段は?」

と、ラスフェルが問うと





セレスフィアはあっけらかんとしながら




「10Mアデナ」





と、言い放った。











クラン員達(ルフィアン除く)はその値段に開いた口が塞がらなかった。







「え・・ちょっ・・・10M!?」

と、ラスフェスが悲鳴を上げ



「はぁ!?ありえねぇ!」

と、ラスフェルが頭を抱えた。




「・・・・・(この馬鹿姫が!マジで殺す)」

怒りを露にセレスフィアを睨みながら目をぎらつかせる伏一貴。




「ど、どうするの?こんなに使って〜」

と、慌てふためくカルリラ。




「ん、んぐ・・・てか、アジトの家賃大丈夫なんですか!?」

と、危うくお雑煮を喉に詰まらせそうになるガーヴィン。





「お、お酒ごときに・・・」

想像もつかない値段を聞いてよろめく洋パパ。





「返品!返品!!5Mくらいは返してくれるよ!」

と、実に現実的なバルファーレ。









クラン員達が顔を真っ青にしているのをさして気にした様子も無く、セレスフィアは笑顔で







「大丈夫だって。このお酒はそれくらいの価値があるって!」



と自信たっぷりに言い放った。そんなのんきなセレスフィアに伏一貴が、




「じゃあその値段にふさわしくなかったら?(どうおとしまえ付けてくれるんだ)」


と今にも切りかかりそうな勢いで睨みつけた。








「【負け犬】の上に【嘘付き】って呼んでいいよ!」





と挑む様に伏一貴を睨み返すセレスフィア。





よほど自信があるのだろう。










伏一貴は「その言葉、後で後悔するなよ?」と言い放つと、コタツに入りさっそく酒をコップに注いだ。



他の皆もそれに倣う。



しかし、ガーヴィンだけは外に出ようとしていた。





「あれ?飲まないの?ガーヴィン」


と、セレスフィアが誘いをかけるが、




「未成年ですから。初詣に行ってきます」

と言ってあっさり誘いを断ると、ガーヴィンは外に出て行った。





ガーヴィンが出かけるのを見送りながら、




「律儀だねぇ〜」

と言うのは、ガーヴィンよりも若いはずのバルファーレ。









そして酒が全員に行き渡り、






「じゃあいくよ。せーの!」



ごくっ







セレスフィアの一声を合図に、全員が同じタイミングで酒を口へと運んだ。








「・・・・・・・・・・・・・」





暫くの間室内に沈黙が降りる・・・そして










『うまーーーーー!!!!』








大絶賛だった。








「こ、これは!」


と、あまりの美味さに震えるラスフェル。






「文句なしの一級品だ!」

と、ラスフェスの歓喜の声。




「・・・・・・(うまい!)」

黙々と飲む伏一貴。





「確かにいける!」


と、未成年なのに酒の味を知ってしまったバルファーレ。






「でしょ!でしょ!!」



と、セレスフィアは皆の反応に喜んでいる。







「これは10Mの価値があるな!」

と、洋パパ。






「あ〜でも一瓶しかないのは残念」

と、カルリラは恨めしそうに酒の瓶を見つめている。




「安い酒なら沢山買ってきてあるからどんどん飲め〜」

と、実は結構酔ってるルフィアン。





『は〜い!』

















・・・約一時間後・・・・





「おるぁ!」




ブォン!





「グアァ!」


ヒュオ!




ラスフェルとルフィアンがセレスフィアを賭けて争いを始めた。













「でね、オレンジには皮にも使い道があって・・・」



「はぁ・・・(汗)」



カルリラがラスフェスにオレンジのすばらしさを語り続け、









「ひ〜〜め〜〜v」



「きゃっ!?ちょっと!ファーったらぺたぺたくっついちゃいやん〜〜〜(でも嬉しいv)」



「好きだからしょうがないも〜んv」



「ファ・・ファー、あの・・・パパは・・(パパが羨ましそうに見てるよ〜ひぃ)」



「いらない。お年玉少なかったし!(ぷいっ)」



酔っ払いすぎてセレスフィアにラブ攻撃のバルファーレと、嬉しい反面戸惑っているセレスフィア。










あっさりとバルファーレに捨てられた洋パパは



「そ、そんな・・・(激ショック)伏さん、聞いてくれ・・・ファーが・・・ファー・・・が・・・しくしくしく(号泣)」

と、伏一貴に泣きすがる。




「・・・・・・・・(滝汗)」




マジ泣きの洋パパに困惑顔の、パッと見では酔ってない様に見える伏一貴。







伏一貴はセレスフィアをちらりと横目で見て、


「あんな誤字姫の・・・どこが良いのだか・・・ひっく」

と、呟く。やはり伏一貴も酔っていた。









それを耳ざとく聞いていたルフィアン、ラスフェル、ラスフェス、バルファーレは伏一貴に足音荒く詰め寄り、



「あんだと?伏」



と、もう舌が回らないルフィアンが怒鳴る。






「あんな誤字姫のどこがいいのかといったんだよ!(けっ)」



「よくも姫に対してそんな事を!」


ふらふらで怒り狂うラスフェル。




「万死に値する!」

と、剣を構えるラスフェス。




「もう謝っても許さないわよ!」

と、顔を真っ赤しにて暴れだすバルファーレ





「ハン!いまさら許してもらおうなんざ思ってねーよ!」

怒り狂う皆を前に、余裕の伏一貴。








「伏さん、私も加勢しますよ!(姫にファーを取られた恨み・・しくしく)」


と、洋パパが伏一貴の味方に加わるが





「フン!四対二で勝てると思うのか!」


と、ルフィアンの一言。






「勝てるさ・・・・お前らならな!」


と、伏一貴は怯むことなく双剣を抜いた。






・・・乱闘が始まった。最もその時にはセレスフィアとカルリラは寝ていたが・・・・













その頃、一人外へ出ていたガーヴィンは・・・






「えーっと・・・破魔矢・・・破魔矢・・・あ、あのオリハルコン製のクランセットで・・・100アデナ?少し高いな。まけて・・・くれないよな。じゃあこれで」





アデン聖堂に初詣に行っていた。







「さてと、お参りもしたし、破魔矢も買ったし、後はのんびりとしましょうか。皆さ〜ん、ただいま帰りま・・し・・・・・た・・・・・・」









元気よくアジトに戻ってきたガーヴィンだったが、中の様子を見て徐々に声が小さくなった。








壁や床のあちこちが焼け落ちていたり、穴が開いていたり、コタツは真っ二つに折れ、テレビは魔法の直撃をくらって大穴を空けていた。




また、ぐっすりと眠るセレスフィアとカルリラ以外には外傷があり、床にはおせちと大量の酒の空き瓶が転がっていた。





何が起こったのかはすぐに分かった。








ガーヴィンは大穴の開いたテレビを見て思った。




(もう一回り小さいものなら買えるかな?)と。











その後ガーヴィンは、全員を眠ったままリヤカーに乗せてハイネの池の辺まで行くと、一人ひとりにジャイアントスイングを十回以上施し、その力の反動で池へめがけてロングスローした。




極寒の池に放り出された酔っ払い達は、何事かと思い陸の上で仁王立ちしているガーヴィンを怒鳴ろうとしたが、顔に青筋を浮かべ、目じりを痙攣させながら睨むガーヴィンを見て口をつぐんだ。






そして寒さに震えながらの帰宅後、アジトの管理員に平謝りを繰り返し、新年の初仕事はアジトの修理となった。






「まったく、なんでこんな事を・・・」



と、ルフィアンは不満そうにブツブツ呟いたが、





「口を動かす前に手を動かして!」



と、セレスフィアに怒鳴られて黙々と作業を続けた。









この後、アトモスには新たな規約が密かに増えた。






――――酒は絶対に浴びるほど飲むべからず!





という規約が・・・。

                    終わり



後書き

また敵を作るような小説だな・・・・前作のように笑っていただければ幸いなのですが。

というわけで、中間まであとわずか!(十月八日現在)とりあえず勉強しなきゃ

風邪もある程度治りましたしね♪でも三日休んだのは痛かったかな・・・

ほんとは伏のアニキを皆を池に投げる係りにしたかったんですが、伏さんいないと乱闘騒ぎにできないので・・・(ごめんなさいね)

あと、キャラ皆を扱おうと思ったらこれが限界なんです!(マジ)私もまだまだだなぁ・・・

またインスピレーションが来たら書くかもしれませんが、しばらく書かないかなぁ・・・と思います。
                                                        ガーヴィン


またまたガーヴィンから新作の小説を頂きました!(*'-'*)

前回の小説からまだ3日しか経ってませんが・・・?Σ(・ω・ノ)ノガーヴィン、小説仕上げるの早すぎです!!

(私もこれぐらいペースが早ければなぁ・・・・_l ̄l○)

前作もとても面白かったのですが、今回の新作もかなり笑わせて頂きました!!(笑い死に寸前)

本当にガーヴィンは小説書くの上手いな〜ヾ(´▽`*)v

皆さんから、ガーヴィン当てに小説の感想など頂けたらとても喜ぶと思いますので、どうぞ宜しくお願いします^^

                                             2005年10月10日 セレスフィア