(ここに出てくる施設やキャラの言動はあくまで私の想像なのでご注意を♪) 『温泉旅行?』 姫こと、セレスフィアにTIに招集されたアトモスクラン員達が一斉に声を上げた。 「温泉って・・・そんなものがあったんですか?」 と、聞き返すガーヴィン。 「温泉ねぇ・・・あ、あれのことじゃない?」 と言いつつ、五つ目のオレンジをほおばるカルリラ。 「あれって・・・ああ、アデンの町外れにできた『アデスパ』のことか!」 と、スタパラ。 「それは良さそうだ。いい骨休めになる」 と、Janusu(ヤヌス)。 「温泉か・・・何も起こらなければいいが・・・」 あくまでクールな伏一貴(フセカズキ)。 「混浴ってあるのか?」 「それなら姫と!」 姫ラブツインズ(勝手に命名)のラスフェルとラスフェスが、瞳を輝かせるのを横目に、 「やってみろ。その後どうなっても知らんがな!」と、脅すルフィアン。 「一緒に入るかい?ファー」 「いや・・・それはちょっと・・」 「ガーン」 洋パパはあっさりバルファーレに断られ、「娘と温泉計画v」を断念した。 「はいはーい!みんな注目―!」 各自、色々と想像を膨らませて盛り上がってる中、収拾がつかなくなる前に姫が発言した。 「盛り上がってるところ悪いけど、無料招待券は一つのクランに付き八枚しか渡されなかったのよ。 だ〜か〜ら〜・・・八人しか行けません!」 『えーーーーーーーーーっ!!!』 期待してクラン員達から次々と不満の声が上がる。 「それで、クランの盟主である私が行かない訳にはいかないから、私と旦那のルフィアンは決定で良い?」 『異議なーし!』 姫の提案にクラン員達は了承した。(一部不満顔だったのは姫ラブツインズ) 「じゃあさ、後の六人は誰にするんだ?」 と、ラスフェルから同然の質問。 「決闘で決めるとかは?」 と、Janusuが提案。 「実力差ありすぎです!一発で決まっちゃいます!」 と、Janusuの提案に慌てるガーヴィン。 「オレンジ大食い競争は?」 次に提案を持ちかけたのはカルリラ。 「そんなにオレンジ持ってますか?(リラさん相手じゃ勝てる気しない・・・)」 と、バルファーレは思わず呟いた。 またまた収拾が付かなくなりそうな雰囲気を、姫が遮った。 「その事に関してはもう決めてあるので、皆私に着いて来てー!」 姫の後に着いて行き、たどり着いた場所は決闘場。 「あの・・・やっぱり決闘ですか?」 決闘場を目の前にして不安そうなガーヴィン。 ガーヴィンとは対照的にJanusuはやる気満々の様子。 緊迫する空気の中、姫が何かを地面に並べ始めた。 並べられた物は・・・クラブとヘルムだった。 何と無く姫がやろうとしている事を察してる人も居る様だ。 「と、いう訳で『叩いて被ってジャンケンポン☆』で決めるよー(笑顔)」 やっぱりそうきたか・・・と、さらに空気が重くなる一部のクラン員。 「こういうゲームは久しぶりだなー」 と、結構乗り気なJanusu。 「・・・・・・(帰ろうかな)」 やる気を無くし始めてる伏一貴。 様々な疑問や歓声で周りがざわつく中で姫が言った。 「それじゃあスタート!」 (※ここからは、しばらくの間音声のみでお楽しみください♪) 「叩いてかぶってジャンケンポン!」 「オラァ!」 「痛っ!マジで叩くなよー!?」 ブォン! 「なんのっ!」 ガキィン! 「あ、今の後出し!!!!」 「問答無用!」 ゴスッ☆ 「メテオストライク!」 「はい、そこ〜危ない技や魔法は禁止!!」 「あれ?ジャンケンで負けたんじゃないの?」 「あ、そっか・・・」 「すきありぃ!!!」 「卑怯なっ!ぐはっ」 「・・・・!!!」 「・・・!?」 「・・・」 ・ ・ ・ そんなこんなで温泉に行ける事になったのは、 バルファーレ カルリラ 伏一貴 ラスフェル ラスフェス ガーヴィン に決定した。 「男女の比率を一緒にして欲しかった・・・」 と、疲れきった様子の伏一貴。 「合コンじゃないんだからそんな事言わない」 と、ガーヴィンの突っ込み。 「姫の入浴シーン!」 「必ずこのカメラにフィアちゃんのセクシーショットをぉぉぉ!!」 と、さらに意気込みを見せる姫ラブツインズのラスフェルとラスフェス。 「オレンジ風呂あるかなー?」 と、カルリラが嬉しそうに飛び跳ねる横で 「パパごめんねー!」 と、何故か洋パパに謝るバルファーレ。 たくさんの屍の中から洋パパの悲しそうなうめき声が聞こえたのは、気のせいではないだろう。 「それじゃ行くよー!」 一足先にアデスパにB-teleで飛んだ姫の魔法、コールクランにより、 見事温泉チケットを手に入れた六人はアデスパに飛ぶことになった。 アデスパに着いた八人は早速チェックインすると 「温泉にいこー♪」 そんなのんきな声を上げる姫を先頭にぞろぞろと温泉に向かった。 「今日の薬風呂は・・・オレンジ風呂か」 「オレンジ風呂!?」 伏一貴の発言を聞いたカルリラはもちろん一目散に温泉へ向かって駆けていった。 その様子を残りのクラン員がほほえましく見送り、温泉の入り口で男女に分かれた。 「ねぇ、オレンジ風呂って・・・何に効くんだろ?」 「さぁ・・・?」 そんな会話を交わしながら脱衣所の向かった男子一同は、 各自服を脱ぎ備え付けのロッカーに私物を保管して、風呂場に向かった。 「いやー。昨日おとといと風邪気味で風呂に入ってなかったからなー」 と、言いつつオレンジ風呂に向かうガーヴィン。 「さて、汗を流すか」 と、サウナに入るルフィアン。 「・・・・・・」 無言でジェットバスに体をもたれてくつろぐ伏一貴。 「先に出たほうがコーヒー牛乳の奢りだからな!」 「望むところだ!」 お湯の温度が50℃という「ヒートバス」で、我慢大会をしているラスフェルとラスフェス。 ――――数分後、二人とも幽体離脱し始めたので伏一貴が慌てて水風呂に放り込んだ―――― 暫くしてサウナから出てきたルフィアンが温泉でくつろぐ一同を見回して一言。 「そろそろ露天風呂に行かねぇーか?」 そのルフィアン一言に、 我慢大会でのぼせてた双子(ラスフェルとラスフェス)が浮いてた水風呂の中から反応した。 「そーだ!露天風呂」 「姫の入浴シーンをカメラに収めねば!」 と、耐水性カメラを構えて我先にと露天風呂に走って行った。 そんな双子の様子に、普段なら怒りそうなルフィアンが何故か何も言わなかった。 「そうだな。そろそろ行くか」 と、ガーヴィンもオレンジ風呂から立ち上がる。 「・・・・・・」 伏一貴も、相変わらず何もいわずに露天風呂へと向かった。 露天風呂についた双子は早速肩車をして壁の上から覗こうと試みた。 しかし、女湯とは十メートル以上離れており、上に載ったラスフェルは「ここからじゃ遠すぎて見えない」と、 残念そうに言い、ラスフェスも残念そうにガックリと肩を落とした。 道理でルフィアンが何も言わなかった訳だ。 そのルフィアンはどこからか持ってきた酒を飲みながら、 丁度露天風呂で出会った交友クランの人と話しており、 ガーヴィンは何かを探しているようにきょろきょろしていた。 ガーヴィンの様子に気付いた伏一貴が「どうした?」と、尋ねてきた。 ガーヴィンは少し涙目で 「ああ、伏のアニキ。さっきロッカーの鍵を落としちゃって。 どうもこの穴の中に入っちゃったみたいなんですけど、ずいぶん遠くまで行っちゃって・・・」 と、慌てながら言った。 その穴とは、縦幅は狭く大人一人分しか入れそうにないが、 横幅は広く大人二人が入ってもまだ余裕がありそうだった。 「取ってきてやる」 伏一貴はおもむろにそう言うと、その穴の中に潜っていった。 穴の中は暗く、湯で一杯なので息継ぎはできない。 おまけに先が見えないほどの長さだ。 (一体どこまで続くんだ) そう思いながらも伏一貴は鍵を探しながら泳いでいった。 はらはらしながら待っているガーヴィンの足元に、いつの間にか鍵が転がっていた。 伏一貴が泳いでいる時に、押し出された湯に乗って出てきたらしい。 ガーヴィンは喜んだが、どうやってこの事を伏一貴に伝えようかとも焦った。 こんなことなら足に縄でもつけて置けばよかったと、そう思ってももう遅い。 その頃、伏一貴はだんだん息がきつくなり、鍵を探すことよりも早く外に出ることを考えていた。 しばらくすると光が見え、泳ぐスピードにラストスパートをかけた。 ――――トンネルを抜けるとそこは、雪国だった―――― このような有名な文句があるが、伏一貴が見たものは雪国ではなく、 女湯 どうやらあのトンネルは男湯と女湯を繋いでいたようだ。 いや、そんなことより男・伏一貴は最大のピンチに足を踏みいれてしまった訳だ。 幸いにも女性たちは突然のことに硬直しているが、伏一貴も同じように硬直していた。 そして・・・ 『きゃああああ!!!!?』 誰かの悲鳴を合図に女性達の攻撃が始まった。 飛んでくる魔法と桶、剣の代わりのデッキブラシで攻撃、実際に剣で攻撃してくる者もいる。 真っ裸の伏に防ぐ手立てはなく、かばってくれること頼りに姫達を探した。 当の姫達は、関わりたくない+日ごろの恨みで「他人のふり」をきめこみ、さっさと出て行った。 そんな姫達を見て、伏一貴は、 「ま、待ってくれ姫!?負け犬と言うことはやめるし、いじめたりしない!! だから助け・・・・ぎゃああああああああああああああ!!!!」 伏一貴の断末魔が女湯に響き渡った。 その頃の男湯--------・・・ 「女湯の方から光が・・・」 と、ラスフェルが異変に気づいた。 「花火でも打ち上げているのか?でも、何で攻撃音が・・・」 と、不思議そうに首を傾げるラスフェス。 「何かあったのか?」 と、ルフィアンが女湯の方を見上げる横で、 「まさか・・・」 と、ガクガク震えるガーヴィン。 その後、伏一貴は女性達にすまきにされ、外へと放り出された。 事の一部始終を聞いたルフィアンと双子に、 「よくもおいしい・・・じゃなくてそんなことを!」と、またぼこぼこにされた。 ガーヴィンはその夜、罪悪感を感じ、 伏一貴の枕元に「ごめんなさい」という手紙と一緒にエントの実を置いた。 その後数日、クラン内では伏一貴の事を「セクハラDE」と呼んでいたとか呼んでいなかったとか・・・・ |