原作/セレスフィア 編集/朋矩


反王ケンラウヘルの討伐により、平和を取り戻したかのように見えたアデンだったが・・・

平和の影で再び悪夢のような日々が始まろうとはまだ誰も気づいていなかった。





 

ここはハイネ都市の周りにある静かな森林地帯。



一人の少女が一本の大きな木の下で静かに空を見上げていた。








「みんな今頃どうしてるかな・・・」





☆ATMOSPHERE☆血盟の君主、セレスフィア。彼女も以前は多くの仲間と共に 、


アデンの平和の為に戦ったのだが、ケンラウヘルが討伐され平和になった今、


彼女と共に戦った多くの仲間は、一人、また一人と血盟から去っていった。







あるものは平和な世界に身を委ねて戦いをやめ、またあるものは己を磨くための修行へ旅立ち、




そしてまたあるものは引退という形でこの世界から姿を消した。








今現在、☆ATMOSPHERE☆血盟に残るのは、彼女と彼女の夫であるナイトのルフィアンだけだった。


すでに血盟とは名ばかりで、セレスフィアは毎日返事の来ないチャット欄を見ながらため息ばかりついていた。




「皆に会いたいな・・・世界は平和になったけど、やっぱりどこか寂しい・・・皆で共に戦い、毎日たわいの無い話をしては盛り上がっていた頃が懐かしいな〜・・・」





ポケットから赤と白い十字架で飾られた小さな血盟の証、エンブレムを取り出して、

強く握りしめた時、背後から落ち葉を踏みしめながら近づいてくる人の気配に、セレスフィアは慌て笑顔をつくって振り返った。






「ルフィ!何か食べるものはあった?」




ルフィと呼ばれた彼、ルフィアンは、セレスフィアの姿を確認すると歩く速度を速めた。







「ん〜それがさ、以前はモンスがよく果物を落としてくれてたけど・・・今はモンスの数も少なくて中々手に入らなかったよ」


ルフィアンは申し訳なさそうに袋からリンゴとオレンジを一つづつ取り出してセレスフィアに差し出した。






「そっか〜・・・あ、リンゴはルフィが食べていいよ」


「でもそれじゃフィアがおなかすくだろ?半分こな!」





ルフィアンが、持っていた剣で器用にリンゴを切るのを見ながら、セレスフィアは彼の変わらぬ優しい気遣いに幸せそうに微笑んだ。








「もう・・・☆ATMOSPHERE☆血盟は私たち二人だけになっちゃったね」


ルフィアンから差し出された半分のリンゴをほおばりながら、セレスフィアは寂しそうに手のひらで光るエンブレムを見つめた。





「・・・・・・・・そういえばもう半年も皆に会ってないな」


「もうそんなになるんだ〜・・・・」


「フィアの事だからどうせ、昔のことを思い出してたんだろ?」


ずばり見抜かれて、セレスフィアは苦笑するしかなかった。










その時、今まで静かだった森に突如異変が起こった。





木々が激しく揺れ、沢山の足音や木や草を掻き分けて進む騒音が周りに響き渡る。






「!!!!」




「なっ!なんだ!?」






瞬時に異変に反応したルフィアンは、セレスフィアの体を守る様に立ちながら周囲を見渡す。








足音はまるで二人を目指しているかのように周囲を取り囲み、ルフィアンとセレスフィアは目の前に現れた沢山のモンスターの姿に言葉を失った。





「なっ・・・・・なぜこんなに居るんだ!!」



「ラミア、ゲイザー、ドロッグ、オウルベアー、ジャイアントスパイダー、リザードマンがこんなに・・・」



最近では数が減っていたはずのモンスター達が大量に2人の前に押し寄せてきた 。


我を忘れているのか、獰猛な獣達の眼が二人の姿をとらえ、獲物を見つけた歓喜の声をあげる。





「まずい!フィア逃げろ!!」



平和に身を任せていた二人は、もちろん装備や武器など持ち合わせていなかった。


唯一の武器といえば、ルフィアンの持っていたダマスカスソードだけ。


二人に今の状態のままでこれだけのモンスターを倒すことなど不可能だった。


だが、無情にも大量のモンスター達は容赦無く二人に襲い掛かる。





「くっ・・・・!」




間一髪で攻撃を避けながらも、長い間戦いから離れていた体は激しく体力を消耗していく。


一瞬、足を踏み外してよろめいたセレスフィアの体をモンスター達は見逃さなかった。






「フィアーーーーーーーーーーー!!!」



「きゃああああああああ!!!」







自分の体を引き裂くであろう衝撃を予想しながら、セレスフィアはきつく目を閉じた。







だが、いつまでたっても襲ってこない衝撃に不安を覚え、おそるおそる目を開く。








「・・・・・・?」





目の前に飛び込んできた光景に、まるで時が止まったかの様にセレスフィアは絶句した。





「あ・・・・ぁ・・・」






言葉にならない声が口から漏れる。









自分の前にある見慣れた広い背中。








それがルフィアンだと頭では理解できても・・・その右肩に赤く染まるものが血だとは信じたくなかった。












セレスフィアをかばってモンスターの前に飛び出したルフィアンだったが、




防ぎきれなかったリザードマンの剣が深く右肩に刺さったのだった。




ルフィアンは激痛に顔を歪めながら、それでも右肩を庇いながら次々と襲ってくるモンスターの攻撃を必死に受け止める。








「フィア・・・俺の事は構わず逃げるんだ・・・」







「一人だけ逃げるなんて・・・・絶対嫌!!」







泣きそうな顔をしながらも、必死に首を振るセレスフィアに、ルフィアンは普段見せた事も無い様な厳しい顔で叫んだ。










「いいから逃げろ!!早く!!!」





ビクッと体を震わせて驚いたセレスフィアだったが、ルフィアンの切羽詰った表情を見ると、歯を食いしばりながら走り出した。




セレスフィアが逃げるのを確認すると、ルフィアンは満足したように一瞬だけ笑みを浮かべ、次には厳しい顔つきで周囲のモンスターを睨む。










「「俺は☆ATMOSPHERE☆血盟所属の騎士、ルフィアン!この身に変えてもお前達に我が君主を傷つけたりはさせない!!」」








ルフィアンの叫び声は森の中に大きく響いた。














その声に、逃げた獲物を追いかけようとしていたモンスター達は向きを変え、彼に狙いを定めた。







激しい交戦は暫く続き、モンスターの数も3分の1まで減らすことができたが、さすがにルフィアンは体力の限界にきていた。





いや・・・限界はもうとうに超えていた。彼の体を支えているのは、騎士として積み重ねてきた強い精神力だったのかもしれない。






疲労と、右肩から止まる事なく流れる血からくる貧血に、次第に薄れていく意識の中で、ルフィアンはふと昔の事を思い出していた。












----------・・・☆ATMOSPHERE☆血盟に入ったのはもう1年以上も前の話。









当時はまだ色々な事に戸惑う彼女を自分が支えなければと思っていた。




いつからだろうな・・・彼女が頼もしく思えたのは・・・日々、君主としての仕事に追われる彼女にイライラして、つい愚痴を言った事もあった。




どうして俺との時間をもっと優遇してくれないのかと思った・・・寂しかった。二人の時間が無いことがもどかしかった・・・いつも傍に居たかった。





あの時、彼女は無邪気に笑いながら言った。その無邪気な顔も余計に俺の神経を逆なでしたな・・・でも、









『ルフィ、私はね。この☆ATMOSPHERE☆が好き、いつも一緒にいる皆が大好き!一人一人に個性があって好き。

沢山の仲間に囲まれて自分は幸せだと思う。皆が私に幸せをくれる、だから私も皆に対して自分ができることを精一杯頑張りたいの』





『ねぇ・・・ルフィはいつも私の傍に居ることで満足だって言うけど、それじゃ何の為の血盟?何の為の仲間?

周りを見る事も大事だよ。・・・もちろん、ルフィの気持ちはすごく嬉しいけどね」







少し照れたように笑いながらも、彼女は意思の強い瞳で俺を見ていた。その時の俺は、彼女の言葉の意味を正直理解できなかった・・・




俺は彼女の傍に居る事ができれば、支えてあげることができればそれでいいと思っていた。確かに血盟の皆も好きだった。






だけど・・・俺が守りたいのはいつも一人だった。






そんな彼女が、いつからだろうか・・・あの日のような笑顔を見せなくなった・・・いつもどこか寂しそうだった。




俺はずっと傍にいるから・・・そう思っていても、その気持ちはいつも彼女には届かなかった。











その時初めて思ったんだ・・・彼女の言葉の意味・・・仲間の意味・・・・・血盟の・・・・・・・・・----------------------





















セレスフィアは必死で涙を堪えながら走り続けていた。




ルフィアンは逃げろと言ったが、装備も十分では無い状況であれだけの数のモンスターを殲滅させることなど、




いくら強いナイトであろうと無理な事は分かりきっていた。








「・・・・・・・・・・・っ」






我慢していたものがあふれ出す。セレスフィアの頬を生暖かい涙が流れた。







耐えられなくなったセレスフィアは、空に向かって大声で叫んだ。









「「誰か・・・・!!助けて・・・彼を助けてーーーーーーーーーー!!!」」








助けを求めても、平和に身を委ねているアデンの人々が、狩りをしているとは思えない。


望みは薄かったが、それでもセレスフィアは必死で涙を流しながら叫んだ。







「「誰か・・・・・!はぁはぁ・・・・お願い・・・・っ!!」」







もうどれぐらい叫んだだろう・・・声も枯れ、涙も枯れ、ぐったりとその場にしゃがみこんだ時、










二人のエルフがセレスフィアの前に姿を現した。









「姫・・・?やっぱり姫だ!」







懐かしい声、懐かしい姿。








「懐かしい声がするから来てみたら・・・どうしたの?姫?」







「・・・・・リラ?本当にリラ?」







カルリラは目を真っ赤にしてうずくまるセレスフィアの顔をそっと覗き込んできた。











「姫・・・いったい何があったんですか?」





「スタも・・・これは夢?思わず皆の姿を求めてしまった私の幻・・・・?」







そっとセレスフィアの肩に手を置き、安心させるように撫でながら、スタパラはセレスフィアを心配そうに見つめた。









「姫・・・?何をいってるの?」








セレスフィアの様子がおかしい事に、スタパラは眉をしかめた。





カルリラはそんなセレスフィアの様子に耐え切らないとばかりに彼女の体を力強く抱きしめる。









「姫・・・っ!!しっかりしてよ!!私だよ・・・カルリラだよぅ・・・」











---------------・・・暖かい温もり、懐かしい優しい香り・・・










「姫・・・ほら、☆ATMOSPHERE☆のエンブレム。これを見て」








セレスフィアは虚ろな瞳でゆっくりとスタパラの差し出したエンブレムを見つめた。










--------------・・・エンブレム、それは血盟の証。仲間との絆の証










「リラ・・・スタ・・・本当に・・・・本物なのね・・・これは幻じゃないのね!」






「そうだよ、姫。何があったのか話してくれる?」





セレスフィアの安心した様子に、スラパラとカルリラはほっと安堵のため息をついた。







セレスフィアは慌てて二人に、ルフィアンと共に森で襲われた事。






ルフィアンだけが残り、まだ戦っているであろう事を説明した。
















「「トルネード!!」」





「「ファイアーストーム!!」」




激しい炎と風の竜巻に大量のモンスターが巻き込まれて全滅していく。








「それにしても・・・何よこの異常なまでの数は!」






はるしおんは次から次に沸いてくるモンスターの数に、嫌気がさしていた。





「もうMP無くなりそう・・・・はる・・・任せたw」





文句を言うはるしおんを横目で見ながら、霧流はアデンの異変に何かを感じていた。







(急にこれほどのモンスが沸くなどおかしすぎる・・・誰かが裏で操ってるとしか思えないな)







「ちょっと〜霧!さぼってないで攻撃してよーーー!!!」




「ごめん、メディ中w」



「・・・・・・・・・・・(とかいってサボってるだろうが/怒)」






霧流の協力を諦めたはるしおんが、モンスターに向けて魔法を詠唱しだした時、








突如、森の中に叫び声が響いた。









「「俺は☆ATMOSPHERE☆血盟所属の騎士、ルフィアン!この身に変えてもお前達に我が君主を傷つけたりはさせない!!」」











聞きなれた声に、懐かしい名前。








はるしおんと霧流、二人のWIZはお互いに顔を見合わせた。






「ねぇ、霧・・・この声ってさ・・・ルフィアンだよね?」




「てか・・・思いっきりルフィアンって名乗ってるぞ・・・はる・・・」





「「・・・・・・・・・・君主を傷つけさせないって・・・姫っ!!」」






二人は同時に叫ぶと、ルフィアンの声が響いてきた方に走り出した。

















同時刻。同じようにルフィアンの叫び声を聞いた者達が居た。





「一貴(かずき)・・・聞こえたか?」




Janusu(やぬす)は隣で煙草をふかせている伏一貴(ふせかずき)に確認を求める。






「あぁ・・・いくぞヤヌ」





「はう!待ってください〜私もいきます〜〜〜!!」





伏一貴とJanusuにお茶をついでいたAlicetale(ありすてーる)は慌てて立ち上がり、二人の後を追いかけた。














「「俺は☆ATMOSPHERE☆血盟所属の騎士、ルフィアン!この身に変えてもお前達に我が君主を傷つけたりはさせない!!」」









「え?」





ハイネの森で果物集めに勤しんでいたいたラーシェスは、同じように果物を拾うSerafimu(せらふぃむ)と顔を見合わせた。








「・・・・・・・ラー、今どっちから声がした?」








Serafimuは果物を拾う手を休め、代わりに愛用のシルバーロングソードを手に装備しながら険しい顔付き周辺を見渡す。









「西ですね」





方角を確認すると、二人は一目散に駆け出した。





そう、偶然にもかつての懐かしい多くの仲間達がハイネの森に居たことなど、誰が予想しただろうか。













------------・・・絆は消えることはない、たとえ長い間離れていても
                            心は永遠に傍にあるよ・・・貴方と共にずっと・・・−−−−−−−−




















薄れていく意識の中で、ルフィアンの耳に懐かしい声が響いた。








「「ブリザード!!!」」






同時に沢山のモンスターの悲鳴。







(誰だ・・・俺はこの声を知っている・・・懐かしい・・・)











「お〜い・・・生きてるか?ルフィ???」







(霧流・・・・?)







「瀕死状態ね・・・フルヒール!!」






(この声ははるしおん・・・?ああ・・・暖かい・・・痛みが消えていく)










ルフィアンの元に駆けつけたはるしおんと霧流は、大量のモンスターの中に崩れ落ちるルフィアンの姿を見て息を呑んだ。








慌ててブリザードでモンスターを蹴散らした後、まだルフィアンが生きている事を確認すると、




残り少ないMPを振り絞りながら、フルヒールやグレーターヒールなどで治療に取り掛かる。







二人はルフィアンの治療に必死で気が付いていなかった。






背後から忍び寄る数匹のモンスターの影に・・・・








キシャーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!











モンスターが一斉に襲い掛かろうと体制を整えた時、





風の様に二つの影が走り抜け、瞬間、モンスターは息絶えていた。









「おい・・・油断しすぎだぞ」





双剣に付いたモンスターの血を振り払いながら、伏一貴は呆れたようにため息をついた。










「お?伏にヤヌ、アリスまで!懐かしいメンバーだな〜♪」




「霧さん・・・相変わらずですね・・・/汗」



Janusuも伏一貴と同様に爪に付いた血を綺麗に拭いながら、何事も無かったかのように(・・てか気づいてない?)





笑顔で手を振る霧流に向けて苦笑した。






「お久しぶりです〜♪」





Alicetaleはにこにこと、伏一貴とJanusuの間から顔を出す。











懐かしいメンバーの話し声を聞いていたルフィアンは、次第に意識が戻ってきたのか、まだ少し痛む体を起こしながら無意識に周りを見渡した。






「フィア・・・・・・・・・フィアは?」





「姫?私達は見てないわよ?」





ルフィアンの言葉にはるしおんは不思議そうに首をかしげた。







「俺達も見てないぞ。お前の声が聞こえたから来てみたが・・・」





伏一貴やJanusu、Alicetaleも、ルフィアンに向けて視線を送る。











ルフィアンが不安そうに森の中に視線を向けた時、かすかに木が揺れた様な気がした。






「誰か・・・・いる?」





「なにっ!!まだモンスターが残ってたのか!!」






ルフィアンのつぶやきを聞いた伏一貴が、瞬時に森の中に向けてスティングを投げるのを確認すると、皆一斉に武器を構えたが、









「うあーーーん!!僕ですよーーー攻撃しないで〜〜〜/泣」



ラーシェスが涙を浮かべながら森の中から飛び出してきた。






「ちょ・・・タンマーーーーーー!!!」





同時にSerafimuも慌てて飛び出す。











「「ラーシェス?Serafimu!?」」









「伏・・・今本気でスティング投げたでしょ・・・殺す気か?/笑顔」





Serafimuが笑顔で伏一貴に飛んできたスティングを返すが・・・目が笑ってない。







「・・・・・すまん/汗」













こんなやりとりも懐かしいのだが、ルフィアンは懐かしさに浸っても居られなかった。





「ラー・・・セラ、フィアを見てないか?」




不安の色を隠せないまま、ルフィアンは必死で問う。








だが、返ってきた言葉は彼をさらに不安にさせるものだった。








「姫?・・・・・・・見てないけど・・・・一緒じゃないの?」





「僕も見ていませんよ。セラさんと一緒に居ましたし・・・・」





Serafumuが眉をしかめてルフィアンの姿と一同を見渡し、ラーシェスもきょとんと辺りを見回す。











いてもたってもいられなくなったルフィアンがセレスフィアを探しに行こうと立ち上がったその時、













「みんな・・・・?」








カルリラとスタパラに挟まれるようにして、セレスフィアが姿を現した。











「はぁはぁ・・・大変だった・・・・」




何やらかなり疲れている様子のカルリラに、ルフィアンは何かあったのでないだろうかと心配になったのか、




セレスフィアに怪我が無いか確認したが、服が汚れているだけで無傷だった。







それもそのはず、カルリラが疲れている理由はというと・・・




「もぉ〜〜〜姫ってば道に迷うんだもん!」




「ルフィの場所を知ってるのは姫だけだし・・・森の中をあっちだこっちだと右往左往・・・」





カルリラだけではなく、一緒にいたスタパラも相当疲れた様子だった。








そんな二人の様子はお構いなしに、セレスフィアはルフィアンの姿を確認すると今にも泣きそうな顔で走り出し、ルフィアンに抱きついた。


セレスフィアの様子に苦笑しながらも、その場にいた仲間達は暖かい眼差しでその様子を見つめていた。










ルフィアンが優しくセレスフィアの肩に手を置いて囁く。




「ほら、フィア。皆に言うことがあるんじゃないのか?」





「あ・・・・」









周りを見渡せば、懐かしい仲間達の姿・・・昔と変わらない笑顔・・・









そして皆の胸に光るのは・・・永遠の絆を誓った証、エンブレム。













「なんだかまた世界が不安定になったようだね」





言葉とは裏腹にのほほんと霧流が言う。





「また☆ATMOSPHERE☆血盟の活動開始だね!」




カルリラが嬉しそうに飛び跳ね、





「平和なのもいいが、やはり戦場の方が俺には合ってるしな」



伏一貴の言葉に仲間達が一斉に頷く。










皆の言葉が嬉しかった、懐かしい変わらない笑顔が嬉しかった。









どんなに長く離れていても、変わらない絆の証が、エンブレムが輝いて見えた。









「みんな・・・・お帰りなさい!!!」




精一杯の笑顔を作ってみても、自然と涙が流れた。





慌てて涙をぬぐえば、皆が嬉しそうに声を張り上げた。









『ただいま!姫!!』





        ----------・・・また物語は時を刻み始める。沢山の仲間とともに・・・-----------。

END


ここまでお付き合い下さり誠にありがとうございました!

いやはや・・・今回無謀な事に挑戦しました・・・(ーー;)普段は漫画やイラストばかりを書いているので、

小説は初挑戦です^^;私の未熟な作品に、改行や訂正を入れて編集して下さった朋矩には心から感謝しています<(_ _)>


小説初挑戦のこのお話、Endless 〜永遠に〜ですが、本来は漫画となる予定のストーリーでした。

いずれ漫画にして描きたいとは思っていますが、漫画は果てしなく時間が掛かるので、今回は先に小説の方をアップさせていただきました(´・ω・`;)

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                                              20004年9月20日  セレスフィア